介護現場は、
想像以上にしんどい世界だった。
- 職員同士のトラブル
- 看護師との壁
- 利用者家族とのクレーム
正直、
「もう辞めたい」と思ったことは何度もあった。
それでも、
俺は介護職を続けた。
なぜか?
そこには、**何ものにも代えがたい「宝物」**があったからだ。
■ 得たもの①「人間力」
介護の現場では、
どんなにイライラしても、どんなにしんどくても、
人に向き合い続けなければならない。
- 感情を押し殺して笑顔を作る
- 相手を尊重して接する
- 自分の感情をコントロールする
この繰り返しが、
俺の人間力を確実に鍛えてくれた。
どんな職場でも、
どんな環境でも、
人と関わる仕事なら絶対に必要な「土台」になった。
■ 得たもの②「心からのありがとう」
一番忘れられないのは、
利用者さんからの「ありがとう」。
- 何気ない介助の後
- 体調が回復した後
- 小さな気遣いに対して
心からの「ありがとう」をもらった瞬間、
どんな疲れも、どんなストレスも、
一瞬で吹き飛んだ。
■ 得たもの③「看取りの場面で感じた、本当のありがとう」
今、俺が働いている職場では、
看取りの場面も多い。
人生の最期を支える仕事。
責任も、重みも、普通の介護とは比べものにならない。
そんな中──
最期を迎えた利用者本人から、
そして、
看取りを終えた家族から、
**「本当にありがとう」**と声をかけてもらうことがある。
とくに、
お別れの後、家族がわざわざ施設に挨拶に来る。
- 涙を浮かべながら「お世話になりました」と頭を下げる家族
- 「ここで看取れて本当に良かった」と言ってくれる家族
あの瞬間、
胸の奥から込み上げるものがある。
- 自分の存在が、誰かの人生の一部になれた
- 最期の時間を一緒に支えられた
- ただの仕事じゃない、心で繋がれた瞬間
これこそが、
介護職を続けてきた意味だと心から思える瞬間だった。
■ 得たもの④「本当に大切な仲間」
もちろん、
人間関係のトラブルもあった。
でも──
- 本気で支え合える仲間
- 信頼できる同僚
- 苦しい時に手を差し伸べてくれた人たち
そんな「本物の仲間」もできた。
数は多くないかもしれない。
でも、
一生大事にしたい人たちと出会えた。
これも介護現場で得た、
何よりの宝物だった。
■ まとめ
介護職を続けた理由は──
- 人間力を磨かせてもらえたこと
- 心からの「ありがとう」をもらえたこと
- 最期を支え、家族から感謝された経験
- 本当に大切な仲間に出会えたこと
楽な道ではなかった。
でも、
ここで得た宝物は、
俺にとって一生の財産だ。
次回は、
「今後、介護の現場で目指している未来」について語っていく。
次の記事はこちら
→ 【未来への決意】介護現場で目指しているこれから|リアルなビジョン

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