闇ルートの終焉と、先払い業者だけが残った世界
気づけば俺の資金繰りも、終点に近づいていた。
あの頃──つまり今に近い時期には、
すでにファクタリング業者は姿を消していた。
代わりに残っていたのは、**“先払い業者”**と呼ばれる、
実態はほぼ闇金のような連中だった。
先払い業者のカラクリとは？
先払いという言葉だけ聞けば、
「先にお金が振り込まれてありがたい」ように思える。
だがその実態は、こうだ。
- 業者：「あなたの携帯を買います」
- 振込：3万円などの金額が口座に振り込まれる
- 業者：「やっぱり携帯は売られませんでしたね。違約金が発生しました」
- 請求：「違約金として5万円を返してください」
つまり──
3万円借りて5万円返す、という仕組みを“売買契約風”に偽装しているだけ。
法律のスキマを突く、極めてグレーな手口だ。
これを俺は、何度も何度も繰り返していた。
限界の中で見つけた「プランネル」という光
「このままじゃ、ほんまに詰む」
心も財布もボロボロの中で、俺はプランネルという業者の名前にたどり着いた。
聞いたこともない消費者金融だったが、
「ブラックでも可」「柔軟審査」という文言が目を引いた。
半信半疑で申し込んでみると──
ネット申し込み → 電話対応 → 書類提出。
多少の手間はあったが、対応は丁寧で、雰囲気は明らかに正規の金融機関。
数時間後、結果が出た。
10万円の融資、確定。
返済は、月1万円 × 12回払い（総額12万円）
あの瞬間は、心底ホッとした。
ついに「まともな世界」に戻れた気がした。
2ヶ月後──PayPay銀行カードローンも通った
プランネルでの返済を続けていた頃、
ふと目にしたのがPayPay銀行カードローンの広告だった。
「まぁ無理やろ」
と軽くタップした申込みフォーム。
なのに──
審査通過、14万円の融資確定。
返済は、月々8,000円の分割払い。
驚きを通り越して、呆れた。
でも、ありがたく借りた。
生活の立て直しに、これ以上ないタイミングだった。
ブラックでも借りられた理由は何か？
俺はすでに、数社から借金を抱えた多重債務者。
正直、どこも通らんと思っていた。
でも実際は──
- プランネルのような中小・地域系の貸金業者
- PayPay銀行カードローンのようなキャリア系ローン
この2つは、意外にも柔軟な審査だった。
もちろん誰でも通るわけじゃないが、
「正規の業者を諦めない」ことが何より大事だったと、今は思う。
闇を抜け、ようやく正規ルートへ
こうして俺は、
ファクタリング → 先払い → そしてようやく正規の金融機関へと戻ることができた。
借金自体が減ったわけじゃない。
でも、「ちゃんとした業者から借りて、正規のルールで返していける」
──これだけで、精神的な負担は大きく減った。
まとめ：遠回りしても、正規の道が一番
ここまでの俺の道のりは、
無駄が多くて、危険も多くて、間違いも多かった。
でも最後に伝えたいのはこれや：
- ブラックでも、正規の業者で通ることはある
- 闇ルートに行くより、まずは正規の道を調べ尽くすべき
- 地域系・キャリア系のローンにも目を向けろ
- 焦らず、確実に、繋がるルートはある
次回予告：借金返済と向き合うリアル
次回はついに最終回。
「借金返済地獄とどう向き合ってきたか」
そして「今どうなってるのか」を語る。
ここまで読んでくれた人に、俺の本音を届けたい。
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