最初は、
とにかく自分の仕事をこなすだけで精一杯だった。
「俺に多角的な視野なんか持てるんだろうか?」
そんなふうに思いながら、
現場でもがいていた時期があった。
■ きっかけは「先輩の背中」
現場で働いていると、
自然と周りが見えてくる。
- チーム全体を見渡し、困っている仲間を支える先輩
- 利用者の小さな異変にいち早く気づく先輩
- 職員同士の微妙な空気にも敏感な先輩
ただ自分の作業をこなすだけじゃない。
周囲を見渡し、
先を読んで動く。
「俺もこんなふうになりたい」
そう思ったのが、リーダーシップを意識し始めたきっかけだった。
■ 自分の意識の変化
最初からうまくはいかなかった。
でも、少しずつ──
- 周りの動きに目を向ける
- 職員同士の空気感を気にかける
- 自分の仕事だけじゃなく、全体の流れを見る
そんな意識に変わっていった。
「俺だけよければいい」じゃない。
**「チーム全体でうまく回るか」**を考えるようになった。
■ 特に気を付けたこと:「声の掛け方」
このご時世、
たった一言でハラスメント扱いされるリスクがある。
だからこそ、
職員への声掛けや話し方には
ものすごく気を使うようになった。
例えば──
- 「これお願いできる?」→「もし手が空いたら、お願いできるかな?」
- 「なんでできてないの?」→「何か困ってることある?」
言い方ひとつで、
相手の受け取り方は180度変わる。
上から目線にならず、
命令口調にならず、
相手を尊重する伝え方を心がけた。
■ 小さなリーダーシップから始まった
いきなりリーダーになったわけじゃない。
でも──
- トラブルを未然に防ぐ
- 困っている職員をさりげなくフォローする
- 周りを見渡して、チーム全体を意識して動く
こういう小さな行動を積み重ねることで、
自然と周囲からの信頼を得るようになった。
■ まとめ
リーダーシップを意識し始めたリアルな転機は──
- 「俺にできるんだろうか」と悩みながらも動き始めたこと
- 多角的な視野を持とうと努力したこと
- 声かけ一つにも慎重になったこと
小さな意識の積み重ねが、
やがて「チームを引っ張る側」へと自分を変えていった。
次回は、
実際にリーダーを任された後、
どんな苦悩と成長があったかをリアルに語っていく。
次の記事はこちら
→ 【体験談】リーダーになってからの苦悩と成長|チームをまとめる難しさに向き合った話

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