リーダーとして現場をまとめてきた。
その経験があったからこそ、
施設長になった時、
「ある程度やれるだろう」と思っていた。
でも──
施設長は、
リーダーとは別次元だった。
■ 壁①「現場だけを見ていればいいわけじゃない」
リーダー時代は、
- 現場の空気を読む
- 職員をまとめる
- 利用者対応をする
ここに集中していればよかった。
でも施設長になった途端、
現場だけを見ていればいいわけじゃなくなった。
- 売上
- コスト管理
- 施設の経営数字
- 契約書や法律面のチェック
現場と経営、
両方を見なければならない。
この「視野の広げ方」が、最初は本当にしんどかった。
■ 壁②「どこまでも最終責任は自分」
現場のトラブルも、
スタッフの退職も、
家族対応のミスも──
全部、自分の責任になる。
リーダーの時は、
「上に報告して対応してもらう」こともできた。
でも施設長は違う。
報告して、判断して、対応して、責任を取るのは自分。
責任の重さが、
文字通り「桁違い」だった。
■ 壁③「孤独感との戦い」
施設長になった瞬間、
- スタッフとも
- リーダー層とも
- 本社とも
微妙な距離感が生まれた。
もちろん、
現場とも話すし、会社とも連絡を取る。
でも、
本当の意味で”対等な相談相手”はいなくなる。
孤独だった。
正直、
施設長って孤独な仕事なんだなと痛感した。
■ それでも、逃げなかった理由
しんどいことも多かった。
何度も「もう無理かも」と思った。
でも──
- 利用者の笑顔
- 家族からの感謝
- 職員たちが成長していく姿
そしてなにより、
給料が上がったから、逃げなかった。
今の立場で走り続ければ、
さらに高みを目指せる。
そう信じて、
何度も踏ん張ってきた。
施設長という立場は、
ただ苦しいだけじゃない。
誰かの人生に深く関われる。
誰かの未来を、少しでも良くできる。
だから俺は、
今日も現場に立ち続けている。
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→ 【体験談】施設長になっても変わらなかった俺の信念|立場が変わっても大切にしていること

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